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【6月のアンケート結果】夏本番前に知っておきたい!梅雨の熱中症リスクと最新の対策

6月アンケート結果サムネイル

2025年6月20日から6月30日までアンケートを実施して、32名の方にご回答いただきました。


今回は「熱中症対策」についてお聞きしました。

ご協力いただき、誠にありがとうございます。


結果をまとめましたので、お知らせします。




各地で猛暑日が相次ぐ中、熱中症による体調不良や救急搬送のニュースが頻繁に報じられています。

7月1日には、全国で今年最多となる20の県に「熱中症警戒アラート」が発表されるなど、暑さが命に関わる深刻なリスクとなってきています。


こうした状況の中で、熱中症を防ぐための正しい知識や日ごろの備えが、これまで以上に求められるようになっています。


そこで今回のアンケートでは、まず熱中症にかかったことがあるかどうかをお聞きし、さらに熱中症になった(またはなりかけた)際の状況や症状についても詳しく伺いました。



1ー1.熱中症にかかったことがありますか?

質問1熱中症にかかったことがありますか 結果グラフ


1ー2.熱中症になった(なりかけた)ときの状況や症状を教えてください。

質問1-2 熱中症になった時の状況・症状 グラフ

今回のアンケート結果では、実際に熱中症にかかったことがあると回答した人が全体の28%にのぼりました。およそ3人に1人が経験している計算になり、想像以上に多くの人が熱中症にかかっていることがわかります


実際に熱中症を経験した方々からは、「幻覚のような感覚」「身体が異常に熱くなり意識が遠のいた」「吐き気や頭痛、めまい、筋肉の痙攣」など、当時の切実な状況が伝わる具体的な声が寄せられました。

中には、「気がついたときには救急車の中だった」という深刻な体験談もあり、熱中症が単なる夏バテではなく、命に関わる危険な状態であることを改めて実感させられます。




2. 普段熱中症予防として行っている対策はありますか?

質問2 普段の熱中症対策 グラフ

「普段、熱中症予防として行っている対策はありますか?」という質問では、「エアコンや扇風機を使用する」「こまめに水分をとる」といった基本的な対策が多く選ばれました。


また、「塩分補給を意識する」「外出を控える」「涼しい時間に移動する」「衣服を工夫する」など、日常生活の中でできる工夫を取り入れている人も多く見受けられました。



複数回答が多く見られ、多くの人が複数の対策を併用して熱中症を防ごうとしていることがわかります。

生活スタイルに合わせて、無理なく実践できる方法を取り入れる意識が定着しつつある様子がうかがえました。




3. 夏に向けて新たに始めようと思っている対策はありますか?

質問3 新しい熱中症対策 グラフ

今年は梅雨の時期から例年より早く猛暑日が訪れ、厳しい暑さが続いています。こうした早い猛暑の到来を受けて、「夏に向けて新たに始めようと思っている熱中症対策」を聞いてみました。



アンケートの回答には、冷感シャツ保冷剤マスクエアコンの冷気を効率よく循環させるサーキュレーターの活用など、具体的なグッズや工夫が多く挙げられました。さまざまなアイテムを活用しながら暑さをしのごうとする姿勢が見られます。



一方で、筋トレ湯船に浸かるなど、体を「暑さに慣らす」ことを意識した対策も注目を集めています。これは「暑熱順化」と呼ばれ、熱中症予防に効果的な方法のひとつです。



《POINT》暑熱順化とは?

暑熱順化や、そのための行動については、こちらの記事を確認してください!


👉【5月のアンケート結果】5割の人が知らない熱中症対策!「暑熱順化」とは





4-1.学校や職場では熱中症対策が取られていますか?

質問4-1 学校や職場での熱中症対策

学校や職場での熱中症対策については、約半数の人が「十分に取られている」または「ある程度取られている」と感じている一方で、「あまり取られていない」「まったく取られていない」という声もあり、対策のさらなる強化が求められます。


また、約2割は対策状況について「よくわからない」と回答しており、情報共有の強化も課題と言えそうです。




4-2.具体的な対策の例があれば教えてください

質問4-2 具体的な対策の例

さらに実際に行われている対策の例についてお聞きしたところ、学校では猛暑時の体育中止こまめな水分補給の呼びかけ行事延期など、子どもたちの安全を意識した具体的な対策が取られているようです。



職場でも、経口補水液の用意やスポットクーラーの設置、ファン付き作業着の支給など、働く人の体調管理や現場環境に配慮した実践的な対策が行われていることがわかりました。他にも暑さ指数計の導入や温度・湿度のチェックなど、さまざまな場面での取り組みが確認できました。




《POINT》回答に合った対策アイテムについての捕捉


🔹 暑さ指数計 暑さ指数※(WBGT)を測定するための専用機器です。気象条件をもとにその場の熱中症リスクを把握することができ、学校や職場、スポーツの現場などで活用されています。


※暑さ指数(WBGT) 気温だけでなく、湿度や日射(輻射熱)の影響を加味して、熱中症の危険度を総合的に評価する指標です。

「暑さ指数(WBGT)について」(環境庁)https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php 



🔹 経口補水液(ORS)水分と電解質を効率よく補給できる飲料で、熱中症による脱水症状が現れた際などの初期対応に適しています。ただし、日常的な熱中症予防のために常用するものではなく、必要に応じて適切に使用することが大切です。

その飲み方NGです! 正しく知ろう経口補水液」(政府広報オンライン)https://www.gov-online.go.jp/article/202502/radio-2729.html





学校や職場、また個人でもそれぞれでさまざまな対策があることがわかりました。では、こうした対策は例年いつごろから始められているのでしょうか。




5.熱中症対策は例年何月ごろから始めますか?

質問5 熱中症対策を始める時期

「対策は例年何月ごろから始めていますか?」という質問には、「5月ごろ」(44%)や「6月ごろ」(31%)と回答した人が多く、全体の7割以上が夏本番を迎える前に熱中症対策を始めていることがわかりました。


今年は例年よりも早く、梅雨の時期に猛暑が訪れましたが、多くの人がすでに対策に取り組んでいたと考えられます。




6-1.梅雨の時期でも熱中症のリスクがあることを知っていましたか?

質問6-1 梅雨の時期の熱中症のリスク グラフ

次に、この時期に熱中症のリスクについて、どれほど浸透しているかを聞いてみました。


「よく知っていた」「聞いたことがある程度」と答えた人が合わせて94%にのぼり、多くの人がリスクを認識していることがわかりました。




6-2.以下に挙げた梅雨の時期に熱中症になりやすい原因について、知らなかったものはありますか?

質問6-2 梅雨の時期の熱中症の原因 グラフ

最後に、梅雨の時期に熱中症のリスクが高まる原因について認知度を調査しました。


梅雨の時期特有の「湿度が高く体に熱がこもりやすい」「体が暑さに慣れていない」といったポイントは多くの人が認知していないことがわかりました。

一方、すべての原因を知っている方もおり、梅雨の時期の熱中症に対する認知度が広がっている様子がうかがえます。




さいごに

今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!


皆さんのご回答から、熱中症の実体験や新たな熱中症対策について具体的な情報を知ることができました。 また、梅雨の時期の熱中症リスクに対する認知度が高まっていることから、熱中症への意識の高まりも確認できました。


これから本格的な夏が始まります。引き続き、より一層の対策を進めていきましょう。


来月もぜひアンケートへのご協力をお願いいたします!





出典

・環境庁「暑さ指数(WBGT)について」

・政府広報オンラインその飲み方NGです! 正しく知ろう経口補水液




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