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大雪のニュースで聞く「JPCZ」って何?

駐車した車に雪が大量に降り積もっている様子

冬型の気圧配置が続き、日本海側では雪が降っているところが多くなっています。24日(月)ごろまでこの寒さは続く見込みです。

また、JPCZに伴う雪雲が発達すると、短い時間に大量の雪が降る危険性が高くなるため、この3連休は注意が必要です。


最近、雪の話題でよく耳にする「JPCZ」とは何か知っていますか?


JPCZ は「日本海寒帯気団収束帯」の略称

バス停の前に雪が積もっている。慎重に歩いている女性と子ども。滑って転んでいる男性

JPCZは「日本海寒帯気団収束帯(Japan-sea Polar airmass Convergence Zone)」の略です。

収束帯とは、水平に二つの方向から風がぶつかる帯状の領域のことです。

この場所には、風が集まって上昇気流となり、雪雲が発生するため、JPCZが発生した場所では、局地的に大雪が降る可能性があります。

直近だと、今月2月4日から8日にかけても、JPCZが発生していました。JPCZ発生時には、普段は雪が少ない平野部などでも大雪が降ることがあります。最新のニュースをチェックするようにしましょう。


歩行中の注意

水たまりが凍って滑りそうになっている子どもと、子どもを支える女性

雪道を歩く際は、道が凍っていたり、雪が踏み固められていて転倒しやすいです。歩行の際は以下のポイントに注意しましょう。

  • 歩幅を小さくする

  • 靴の裏全体をつけて歩く

  • 走ったり、歩く速度を変えない

  • 転んだ時のために帽子や手袋を身に着ける


除雪の際の注意

2階建ての家の周りを除雪している男性二人。転びそうになっている子どもと子どもを支える女性。

雪による事故の多くは除雪中に発生します。国土交通省では、除雪作業中に多い事故を防止するための注意事項を「雪下ろし安全10箇条」としてまとめています。

  • 安全な装備で行う

  • はしごは固定する

  • 作業は2人以上で行う

  • 足場の確認を行う

  • 雪下ろしのときは周りに雪を残す

  • 屋根から雪が落ちてこないか注意する

  • 除雪道具や安全対策用具の手入れ・点検を行う

  • 除雪機の雪詰まりはエンジンを切ってから棒などで取り除く

  • 携帯電話を身につける

  • 無理はしない


自宅など建物の屋根の雪下ろしや、雪かきの作業は十分に気を付けて行ってください。




出典

気圧配置 気団・前線・気圧配置・天気図・気圧系の発達、移動に関する用語(気象庁)


雪害では、どのような災害が起こるのか(首相官邸)


大雪の原因 JPCZ=日本海寒帯気団収束帯とは(NHK)


雪下ろし安全10箇条~除雪作業中の事故に注意しましょう~(国土交通省)



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