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自宅が浸水したらどこに避難する?

9月11日、関東を襲った記録的な豪雨。品川区や川崎市では道路が冠水し、車が水没する被害が相次ぎました。「自宅が浸水するかもしれない」と感じた時、あなたはどこに避難しますか?すでに外に出て避難するのが難しい状況になってしまった場合、もう一つ考えたいのが、自宅での「垂直避難」です。


垂直避難とは

浸水を避け上階へ避難する家族

垂直避難とは、浸水が始まった際、建物の上の階や、より高い場所に移動して身の安全を確保することです。近年、ゲリラ豪雨のように短時間で急激に状況が悪化する災害が増えています。水位が高い状態で徒歩や車で移動すると、けがをしたり、車が浸水したりして危険な場合があります。

そのような時、無理に外へ出るよりも、自宅内の安全な場所へ移動する「垂直避難」が有効な選択肢となります。


我が家で安全な場所はどこ?

自宅で浸水に備える家族

垂直避難を行うためには、自宅の中でどこが安全かを事前に把握しておくことが大切です。

一戸建ての場合、浸水の可能性がある1階を避け、2階やそれ以上の階へ避難します。その際、緊急時に必要な食料や水、懐中電灯などの持ち出し品をあらかじめ2階に用意しておくと、より安心です。自宅に2階が無い場合、自宅の近くに安全を確保可能なマンションやビル等の施設がある場合はそちらへの移動も検討しましょう。

屋上は風雨にさらされるため、避難場所としては適していません。屋上に出るのではなく、屋内に留まるようにしましょう。


地下で浸水したら

浸水を避け地下から会談で避難する男性

地上が浸水すると、出入口だけではなく、換気口・採光窓などからも一気に水が流れ込んできて脱出が困難になります。また、浸水した地下空間ではエレベーター内に急激に水が流れ込み、浸水により停電することがあります。地下から垂直避難を試みる場合、エレベーターではなく階段を利用しましょう。


命を守る判断を

スマホやテレビで情報収集し水害に備える家族

今回は垂直避難についてご紹介しました。ただし、基本的には、避難が難しくなる前に、早めに避難を開始することが推奨されています。避難所などへの避難が難しくなった場合の最後の手段として「自宅の高さ」を意識した垂直避難を頭の片隅に置いておいていただければと思います。ご自身とご家族の命を守るために、避難の選択肢を複数持っておくことが何よりも大切です。



出典

河川の氾濫や高潮など、水害からあなたの地域を守る、「水防」(政府広報オンライン)


避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)(内閣府 防災情報のページ)


防災用語ウェブサイト(水害・土砂災害)(国土交通省)


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