【11月のアンケート結果】緊急地震速報の訓練、8割が年1回以上の実施を支持
- アールシーソリューション株式会社
- 13 分前
- 読了時間: 8分

2025年11月7日から11月24日までアンケートを実施して、51名の方にご回答いただきました。
今回は「緊急地震速報の訓練」についてお聞きしました。
ご協力いただき、誠にありがとうございます。
結果をまとめましたので、お知らせします。
1.11/5、緊急地震速報の訓練を見聞きしましたか?

訓練を見聞きした方が57%という結果になりました。
昨年11月にも、緊急地震速報の訓練が行われ、実施後にアンケートを取りました。
その時の結果とも比較をしてみました。
【昨年との比較】緊急地震速報の訓練を見聞きしましたか?

今年は、昨年の56%とほぼ同じ結果で、訓練を見聞きした方の割合に大きな変化はありませんでした。
続いて「はい」と答えた方、「いいえ」と答えた方、それぞれに質問をしました。
まずは、「はい」と回答した方(訓練を見聞きした方)へのアンケート結果をご紹介します。
2-1.どのような媒体で見聞きしましたか?

訓練を見聞きした方の多くが、「防災アプリ」から情報を得たことが分かりました。
次に多かったのは「自治体の防災行政無線」です。
その他においても、市内の情報メールなどの意見があり、自治体からの情報を通して見聞きした人も多いようです。
こちらも、昨年の状況と比較を行いました。
【昨年との比較】どのような媒体で見聞きしましたか?

昨年の状況と比べても、大きな変化は見られず、全体の傾向はほぼ同じでした。
昨年同様、一般の方が緊急地震速報の訓練を受け取る手段としては、防災アプリが最も多く使われていることが分かります。
続いて、訓練を見聞きした方はどのような行動を取ったのかをお聞きしました。
2-2.見聞きした後どのような行動を取りましたか?

訓練を見聞きした後の行動については、今年も 「防災アプリなどを起動して内容を確認した」 という回答が最も多い結果となりました。
続いて、
過去の地震を思い出した
実際の行動を考えた
備蓄や防災用品を見直した
といった 意識面での行動が中心 となり、通知をきっかけに日頃の備えや行動を振り返った方が多かったことが分かりました。
一方で、実際に身を守る行動に移した方もおり、 「運転していた車を止めた」 といった具体的な行動を挙げた回答も見られました。
ただし、こうした実践的な行動は少数で、「特に何もしなかった」という回答も一定数ありました。
こちらについても昨年の状況と比較しました。
【昨年との比較】見聞きした後どのような行動を取りましたか?

昨年に引き続き、防災アプリを確認する行動が最も多く見られました。
今年は、緊急地震速報の訓練をきっかけに、過去に地震が起きた時のことを思い出したと回答した方が大幅に増えており、訓練が過去の経験を振り返るきっかけになっていることが分かります。
また、備蓄や防災用品を見直したと回答した方も増えており、訓練をきっかけに日常の備えを見直す傾向が出ています。
続いては、質問1で「いいえ」と回答した方(訓練を見聞きしなかった方)へのアンケート結果をご紹介します。
3-1.どのような方法であれば訓練に気づくことができたと思いますか?

訓練を見聞きしなかった、という方に、どんな方法であれば気づけたかをお聞きしたところ、
最も多くの方がスマートフォンのプッシュ通知 を挙げました。
防災アプリやスマートフォンを活用した通知の重要性が、改めて確認できる結果となっています。
一方で、「自治体からの郵便やメール」や「防災ポスター」のようなアナログな手法も、一定の効果がありそうです。
その他の意見では、外出中や通知設定の影響で訓練に気づけない という声がありました。 当日の朝や実施直前に再通知するなど、気づくきっかけを増やす工夫 が求められそうです。
3-2.今後、緊急地震速報の訓練に参加したいと思いますか?

今後、緊急地震速報の訓練に参加したいかをお聞きしたところ、「ぜひ参加したい」と回答した方が11名、「興味はあるが状況による」と回答した方が13名 でした。
「あまり参加したいとは思わない」と答えた方は1名にとどまり、全体として高い参加意欲がうかがえます。
また「興味はあるが状況による」と回答した方が最も多いことから、訓練の実施時期や周知方法の工夫が、より多くの方の参加につながると考えられます。
参加意欲の高さを維持しつつ、より幅広い層に訓練を届けるためには、複数の周知手段やリマインドの活用が有効と言えそうです。
続いて、訓練を見聞きした方、見聞きしていない方の両方に、訓練の必要性について質問しました。
4-1.緊急地震速報の訓練は必要だと思いますか?

緊急地震速報の訓練は必要だと思うかをお聞きしたところ、「とても必要だと思う」と回答した方が34名、 「ある程度必要だと思う」と回答した方が16名 でした。
「わからない」と答えた方は1名にとどまり、全体として多くの方が訓練を必要な取り組みと認識していることが分かります。
こちらについても昨年の状況と比較しました。
【昨年との比較】緊急地震速報の訓練は必要だと思いますか?

昨年と同様、今年もほとんどの方が緊急地震速報の訓練を必要な取り組みと考えており、その認識が安定していることが分かります。
4-2. 緊急地震速報の訓練は、どのくらいの頻度で実施されるべきだと思いますか?

緊急地震速報の訓練を「とても必要だと思う」・「ある程度必要だと思う」と答えた方に、適切な実施頻度についてお聞きしたところ、最も多かったのは「年2回」で21名でした。
次いで「年4回」が11名、「毎月」・「年1回」が8名となっており、より定期的な訓練の実施が望まれていることがうかがえます。
4-3. 緊急地震速報の訓練は、他にどんな日に行ったらよいと思いますか?

11月5日の緊急地震速報の訓練以外にどの日に実施するのがよいかもお聞きしました。
最も多かったのは過去の大きな地震の発生日(例:東日本大震災 3月11日)で17名、次いで防災の日(9月1日)が10名、地域の防災訓練の日にあわせて行うのが7名、自然災害が多い季節の前が6名でした。
回答からは、防災意識を高めやすい日や季節にあわせて実施することが望まれていることがうかがえます。
一方で、過去の災害発生日に行うことについては慎重意見もあり、日時をあらかじめ固定し、企業や自治体と連携を強化して行うべきとの声もありました。
5.ご意見・ご感想:防災アプリの「緊急地震速報の訓練通知」
防災アプリでの「緊急地震速報の訓練」について、7名の方からご意見をいただきました。
一部を抜粋してご紹介します。

参加者からは、訓練を体験した際の緊張感や行動に関する感想が寄せられました。
「突然のアラートに体がすくんだが、すぐにアプリを確認した」といった声から、訓練が防災意識の維持に役立っていることがうかがえます。
訓練通知については、配信対象や範囲の改善が求められています。通知を受け取るエリアの選択は可能にする一方で、現在地の情報は必須にすべきという意見や、関連アプリすべてで訓練通知が受け取れるようにしてほしいという要望が寄せられました。また、訓練と実際の災害が区別しやすいレイアウトにすることで、より安心して訓練に参加できるようにしてほしいといった具体的な要望も挙がっており、より参加者に配慮した通知や表示の工夫が求められています。
皆さま、ご意見いただきありがとうございます。
さいごに
今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!
今回のアンケートで、緊急地震速報の訓練は多くの方に「必要」と感じられており、参加意欲も高いことが再確認できました。さらに、約8割の方が年1回以上の訓練実施を望んでおり、定期的な訓練の重要性も示されました。
訓練の周知方法については、スマホのプッシュ通知が最も有効であることが分かりました。一方で、郵便やメール、ポスターなどアナログな手段も一定の効果があり、組み合わせることで幅広い層に訓練の存在を知らせることができそうです。
一方で通知や配信方法の改善点も見えており、こうした工夫を重ねることで、より多くの方が参加しやすくなり、防災意識の向上につながると考えられます。
来月も、是非アンケートへのご協力をお願いします!
