【3月のアンケート結果】大地震への注意を促す情報:あなたはどう受け止める?
- アールシーソリューション株式会社
- 4月4日
- 読了時間: 6分

2025年3月19日から3月31日までアンケートを実施して、66名の方にご回答いただきました。
今回は「大地震への注意を促す情報」についてお聞きしました。
旅行中に「大地震への注意を促す情報」が発表されたら?の質問には、半数以上の人が旅行を中止するとの結果も出ました。
ご協力いただき、誠にありがとうございます。
結果をまとめましたので、お知らせします。
1.「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を聞いたことがありますか?

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に関して、半数以上(56%)がこの言葉を聞いたことがあると回答しましたが、残りの半数近くの方(44%)は聞いたことがないという結果となりました。
この結果から、まだ十分に認知が広がっていないことが分かります。
情報提供方法や周知活動の強化が、今後も求められる状況であるようです。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について、簡単な解説を下記に掲載しているので、是非チェックしてみてください。
【POINT】北海道・三陸沖後発地震注意情報とは?
北海道の太平洋側の沖合や三陸沖で大きな地震(M7.0クラス)が発生した際、「続けて巨大な地震が発生するかもしれない」と注意を呼びかける情報です。
ただ、必ず地震が起こるとは限りません。
「大規模地震の発生する可能性が平時より相対的に高まっている」として、防災対策を取るよう呼びかけられます。
2.「大規模地震の発生可能性が平時より相対的に高まっている」と聞いた時の印象は?

大規模地震の発生可能性が高まっているという情報に対して、ほぼ全体の93%が不安を感じているという結果になりました。
3.「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表時の行動は?

回答者の多くが、何かしらの行動を実行しようと考えていることが分かりました。
特に「日頃からの備えの再確認」や「緊急情報の取得手段の確保」、「身の安全の確保」に関する意識が高いことが分かります。
続いて、同じく「大地震への注意を促す情報」である「南海トラフ地震臨時情報」についても質問をしました。
4.「南海トラフ地震臨時情報」を聞いたことがありますか?

「南海トラフ地震臨時情報」という言葉に関しては、97%の方が聞いたことがあると回答しました。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」と比べると、非常に高い認知度を示しています。
昨年、「南海トラフ地震臨時情報」は実際に発表されたため、これにより多くの方が耳にしたのではないかと思われます。
この情報の解説も、是非チェックしてみてください。
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」との違いについても整理してみました。
【POINT】南海トラフ地震臨時情報とは?
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」と同じように、大地震の発生可能性が平時より高まっている際に発表される情報です。
それぞれ下記のような違いがあります。

【参考】「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表基準と情報発表の流れ(気象庁)https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nceq/info_guide.html
5.旅行中「大地震への注意を促す情報」が発表されたら?

半数以上(53%)の方は、旅行中に大地震への注意が発表された場合、「旅行を中止する」と答えました。
また「わからない、判断できない」と回答した方も多くいます。
「予定通り旅行を続ける」と回答した方は少数派でした。
実際に昨年8月、南海トラフ地震臨時情報が連休やお盆の時期に発表されており、帰省や旅行の予定をどうするか、悩んだ方もいたのではないでしょうか?
今回のアンケートの結果と同じように、実際「旅行控え」をした方も一定数いたようです。
ただ、「大地震への注意を促す情報」が発表されたとしても、必ず大地震が起こるわけではありません。
そのため情報の受け止め方については注意が必要です。
6.「大地震への注意を促す情報」を受け取る手段で一番有効なのは?

スマートフォンアプリが44%と最も多く回答を集めました。
普段持ち歩くツールであり、かつ通知等で素早く情報を受け取ることができるため、有効だと考えられたのではないでしょうか?
次いで、気象庁のWebサイトや記者発表が26%であり、国からの情報提供が重視されていることが分かります。
【特別企画】3.11の前後で『防災意識』の変化を確認!
東日本大震災から14年を迎えました。
毎年、3月11日前後は防災に関する特集等が組まれます。
そこでこの防災アンケートでも、2月・3月・4月の3回のアンケートで同じ質問をして、防災意識に変化が現れるのかを調査します。
今月は3月分の結果をご紹介します。
※3ヶ月での変化については、後日、別の記事で結果を発表します。
7.東日本大震災について身近な人と話すことはありますか?

約半数(53%)の方が「たまに話す」と答え、一定の関心があることが分かりました。
一方で、「よく話す」人は20%に留まり、震災についての話題が日常的に取り上げられているケースは少ないことがわかります。
「あまり話さない」という方も26%います。
震災に対する認識や意識には差があることが分かります。
8.日頃から避難場所や備蓄品を気にしていますか?

日頃から避難場所や備蓄品を「気にしている」「やや気にしている」という回答が多く、防災意識が一定程度浸透していることがわかります。
一方、「気にしていない」と回答した方は少数でした。
9.お住まいの地域で大地震が発生する危機感を感じていますか?

「非常に感じている」「やや感じている」を合わせると、86%の人が大地震への危機感を持っていることがわかります。
特に「非常に感じている」という人が半数を超えており、高い危機感を持っている方が多いです。
その一方で、「あまり感じていない」「全く感じていない」という方もおり、地域ごとの認識差や個々の生活状況によって危機感の持ち方に差があることが示唆されています。
さいごに
今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!
皆さんの回答から、大地震への注意を促す情報についての認識を確認することができました。
特に、一度も発表されたことのない「北海道・三陸沖後発地震注意情報」については、まだまだ周知が必要そうです。
またこれらの情報が発表された際の受け止め方についても、より安全を確保しようと考えられていることが分かりました。
ただ、必ずしも「地震が確実に起こる」という情報ではないため、情報は適切に受け止めることが重要です。
来月も、是非アンケートへのご協力をお願いします!
【参考】
・「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表基準と情報発表の流れ(気象庁)
・「南海トラフ地震とは?」(内閣府防災)https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/rinji/index1.html
・「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたときの防災対応(気象庁)