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【1月のアンケート結果】能登半島地震後、一番初めに情報収集のため使ったツールは?

2024年1月の防災アンケートの結果発表記事のサムネイル画像

1月1日の午後4時過ぎ、M7.6の地震が石川県能登地方を襲いました。

被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。

2024年1月19日から1月29日まで「能登半島地震 発生時の行動と感じたこと」についてのアンケートを実施して、107名の方にご回答いただきました。

ご協力いただき、誠にありがとうございます。


結果をまとめましたので、お知らせします。





結果発表



1. 地震発生直後、一番初めに情報収集のため使ったツールは?


能登半島地震の発生直後、一番初めに情報収集のために使ったツールについてのアンケートの結果を表したグラフ。スマートフォンアプリが45.8%と最も多く、次に多かったのは43.9%を占めたテレビだった。

能登半島地震の発生直後、一番初めに情報収集のために使ったツールとしては、「スマートフォンアプリ(防災アプリ、ニュースアプリなど)」という回答が最も多くなりました。

続けて「テレビ」が多くなっており、この2つが大半を占める結果となりました。



2. 地震発生後、津波警報等の発表地域に津波が来る可能性について、どのように感じましたか?


能登半島地震の発生後、津波警報等の発表地域に津波が来る可能性についてどのように感じたかについてのアンケートの結果を表したグラフ。津波が来る可能性が高いと感じた方が54.2%と最も多く、次いで必ず津波が来ると感じた方が39.3%いた。

能登半島地震では、 石川県能登に大津波警報が発表されたほか、日本海側の広い範囲で津波警報や注意報が発表されました。

津波警報等の発表を見聞きして、「津波が来る可能性が高い」と感じる方が約半数で最も多くなりました。

続けて「必ず津波が来る」という方も4割程の回答があり、多くの方が津波が到達するのではと感じていたようです。



3. お住いの地域に液状化のリスクがあるか知っていますか?


お住いの地域に液状化のリスクがあるか知っているかについてのアンケートの結果を表したグラフ。能登半島地震の発生前から知っている方と知らない方はほぼ同数だった。一方で能登半島地震の発生後に調べて確認したかたは8.4%にとどまった。

能登半島地震では、液状化の影響による被害も多く発生しています。

液状化は、地震の影響で地盤が液体状になり、家や電柱が傾いたり地面が盛り上がったりと大きな影響を与えます。

お住いの地域の液状化のリスクについて質問したところ、知っている方と知らない方が同じくらいの数となりました。

また「能登半島地震の発生後に調べて確認した」という方も1割程いました。



4. 防災の取り組みについて、当てはまるものを教えてください。


防災の取り組みについてのアンケートの結果を表したグラフ。能登半島地震の発生前から準備していたり、発生を機に取り組んだ方がいた一方、準備の必要性を感じているが取り組めていない方もいらっしゃった。また防災について準備しているものはなく、取り組む予定もないと回答した方もいらっしゃった。

防災アンケートに答えてくださった方々というのもあり、今回の地震関係なく、前々から「準備していたものがある」と回答した方が最も多くなりました。

続いて、「能登半島地震の発生を機に取り組んだこと等がある」、「準備の必要性を感じているが、取り組めていないものがある」という回答が多くなっており、皆さんの防災意識の高さと、実際に防災の行動に繋げることへのハードルを改めて感じました。



5. 取り組んだことや見直したことは何ですか?


能登半島地震の発生を機に取り組んだこと、見直したものがあると回答した方に、取り組んだことや見直したことについて伺った結果を表したグラフ。非常食や防災用品の準備が最も多くなった。その他に避難場所の確認、非常用持ち出しバッグの準備など、幅広い回答を得た。

能登半島地震の発生を機に取り組んだこと等がある方へ、その内容をお聞きしました。

断トツで「非常食や防災用品の準備」の回答が多くなりました。

続いて「避難場所の確認」「非常用持ち出しバッグの準備」をはじめ幅広く回答を得ています。「その他」では「車中泊用グッズ」や「給水場所の確認」などもありました。

この中からまず1つやってみるなど、皆さんができることから、ぜひ防災に取り組んでみてください。



6. ”真冬の地震”に備えた防災対策は行っていますか?


真冬の地震に備えた防災対策についてのアンケートの結果を表したグラフ。行っているが十分ではないと感じる方が57.9%も最も多くなった。

能登半島地震は、厳しい寒さの冬の時期に発生したということもあり、「真冬の地震への備え」を見直すキッカケになった方も多いのではないのでしょうか?

現状の取り組みについて聞いてみると、「十分に行っている」という方はわずか5%程。

「行っているが、十分ではないと感じる」方が約6割を占め、「特に行っていない」という方は約4割でした。

防災に取り組む際は、ぜひ「寒さへの備え」についても考えてみて下さい。



7. 地震発生後、SNSでデマ情報などを目にしましたか?


能登半島地震の発生後にSNSでデマ情報などを目にしたかについてのアンケートの結果を表したグラフ。デマ情報は見ていないと回答した方が43.9%と最も多かった。一方でデマ情報を見た方も24.3%いらっしゃった。

大きな地震が発生したとき、度々問題となるのが「デマ情報」

SNSでデマ情報などを目にしたかをお聞きしたところ、「見ていない」という回答が4割程、「見た」という回答が2割程という結果になりました。

続けて、「見た」と回答した方に、その内容についてもお聞きしました。



8. デマ情報はどんな内容でしたか?


24名の方から回答をいただきました。一部抜粋してご紹介いたします。


  • 住所を載せて助けて下さいと言う書き込み(50代)

  • 東北大震災の津波動画を能登地震と言ってるものがあった(60代)

  • 今回の地震が人工的に起こされたもの、いわゆる人工地震だという投稿を目にしました。(20代)

  • 被災地の強盗を行う車のナンバー(30代)

  • 金銭の送金を求めるもの(50代)

  • 志賀原発について。地震で爆発を起こしたという内容。(10代)


特に、東日本大震災の津波映像を今回の地震による津波と見せる投稿や、偽の救助要請に関する投稿を目にした、という回答が多く寄せられました。



9. 被災地への支援について、 行ったこと・行う予定のものはありますか?


被災地への支援について行ったこと・行う予定のものについてのアンケートの結果を表したグラフ。寄付金での支援が最も多くなった。

「寄付金での支援」という回答が最も多くなりました。

寄付金や義援金については募集を目にする機会も多く、最も行いやすい支援なのかもしれません。



10. 能登半島地震に関連して思ったこと、感じたこと


51名の方から回答をいただきました。一部抜粋してご紹介いたします。


  • 一日も早い復興を願います(60代)

  • 元日の団欒の時間だなんて、災害は容赦ないと思った。(40代)

  • 新年早々大変な出来事だった(10代)

  • 古い家屋が潰れたのを見て、実家が同じように倒れることを想像した。(50代)

  • 数年間にわたって地震が継続していたにもかかわらず注意喚起が十分ではなかったと思う。(50代)

  • 地形的な問題で救助が著しく困難な地域があることを改めて感じました(40代)

  • 音に敏感になって なんの音でも怖い。大人でもそうであれば 子ども達の心的外傷後ストレス障害はいかばかりかと思う(50代)

  • 断水でトイレを流さない事がかなりストレスに感じる (20代)

  • 車で避難して渋滞した。(40代)


今回の地震で大きな被害を受けなかった方も、「もし自分の住んでいるところで地震が起きたら…」と自分事として捉えたご意見が多く見られました。

またアナウンスや対策の不備等について指摘するご意見もありました。


さらに、今回の地震により被災された方からもご意見をいただくことができました。地震が発生した時のご不安や恐怖、また避難生活を送られる中で感じられていること等、貴重なご意見をいただきました。



さいごに


今回のような大きな地震は、いつどこで発生してもおかしくありません。

少しでも被害を抑えるためには、「今、大地震が発生したらどうする?」と予想される被害を知り、備えておくことが重要です。


今年も1年間、防災アンケートを実施予定です。

防災への取り組みを皆さんで共有したり、少しでも備えるきっかけになるようなアンケートを目指してまいりますので、ぜひともご協力をお願いいたします。

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