阪神・淡路大震災をきっかけに変わったこと
- アールシーソリューション株式会社

- 1月15日
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阪神・淡路大震災から30年が経ちました。
30年前の1995年1月17日5:46 淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3、最大震度7の地震が発生しました。
この地震による甚大な被害を受けて、地震発生時に発表される震度情報は大きく見直されました。
震度を計測値によって決める
地震発生当時、各地の震度は、震度6までは震度計で計測し、震度7は被害状況の調査結果で観測することとなっていました。そのため、震度7の地域の存在が確認できたのは地震発生から3日後でした。
震度によって、防災機関の初動対応に利用されることから、より早く状況把握と発表を行おうと、震度7を含むすべての震度を計測値によって定めることになりました。

震度階級が8→10段階へ
阪神・淡路大震災の経験から「震度5以上の説明について、実際に出現する被害状況の幅が大きすぎるため、適切な防災対応のための情報としては不十分である」という課題が上がりました。そこで、対応する現象の幅が大きい震度5・6についてはそれぞれ強弱の段階がつけられました。
気象庁震度階級表
この時検討された震度階級が、現在も使われており、地震が起こる度に、対応する被害状況や対応行動が適切かどうか、振り返りが行われています。

阪神・淡路大震災を経て、地震の情報は大きく見直され今日にも利用されています。また、その後の地震でも、発表した情報が適切であったか、被害を小さくすることに貢献したかを振り返り、都度検討されています。
直近では、1月13日(月)21時には宮崎県日向灘で震度5弱の地震が起こりました。
日本各地で、いつ地震が起きるか分かりません。過去の災害を振り返りながら、教訓としていきましょう。
出典
阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要(内閣府)
正確な震度観測を行うために(気象庁)
震度に関する検討会(気象庁)
計測震度の算出方法(気象庁)



