みなさんは日傘を使っていますか？
年々高くなる気温。やむを得ず外に出れば日差しからの逃げ場はなく、猛烈な暑さに襲われる…
そんな時、自分専用の日陰を作り出すことができるアイテム、それが日傘です。
以前は「女性が使うもの」というイメージがありましたが、最近では男性も日傘を持つ方が増えました。
「日傘男子」なんていう言葉も生まれましたね。
男性を対象にした夏の紫外線対策・男性日傘の調査（2024年4月男性の医療脱毛専門院『メンズリゼ社実施）では、「すでに日傘を使用している」に対する回答は前年比で5.5%増加の13.5%に達しています。
日傘の効果
・暑さ指数※が1から3下がるので熱中症予防に
2018年に実施された九都県市と連携して行った「日傘無料貸出イベント」での暑さ指数（WBGT）の測定では、千葉市動物公園で日傘をさした場合、WBGT測定値が３下がり、熱中症警戒レベルが１段階下がるというデータが出ました。
・街路樹がないケースで日傘をさす効果は10ｍ間隔で街路樹を形成する効果に匹敵
・上着を着用しないクールビズと併用で熱ストレスを20%低減
・汗の量が17%減る
・UV（紫外線）カット効果で日焼防止
日傘は人が多い場所では周囲の人にぶつかる危険や通行の妨げとなる可能性があるので使用の際は周囲への配慮を忘れずに。
軽量タイプや晴雨兼用など、さまざまな製品があるので自分にあったものを探してみてください。暑さ対策には遮光率が100%に近いものがおすすめです。
実際に日傘を使ってみると手放せなくなるかも。
※暑さ指数（WBGT：湿球黒球温度）とは、人間の熱バランスに影響の大きい、気温・湿度・輻射熱（ふくしゃねつ）の3つ（正確には、これら３つに加え、風（気流）も指標に影響します）の指標を取り入れた温度の指標です。単位は気温と同じ摂氏（℃）ですがその値は気温とは異なります。
暑さ指数の活用
その日の暑さ指数を手軽に知る方法として、環境省によるLINEでの情報配信があります。
暑さ指数をチェックした上でやむを得ず外出する場合は、日傘や帽子、冷感グッズを使う、こまめな水分補給など対策をとってくださいね。
出典・参考資料
「日傘無料貸出イベントでのWBGT測定・掲示（気候変動適応情報プラットフォーム）」
「ヒートアイランド現象に対する適応策の効果の試算結果について」
（平成23年7月19日環境省報道発表資料）
環境省「LINEアプリを活用した熱中症警戒アラート・暑さ指数の情報配信」
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