全国的に梅雨入りが発表され、じめじめした季節になりました。また、6月上旬には台風2号の影響により梅雨前線が大雨をもたらし、各地で被害が出ています。
大雨が発生すると、次々に情報が発表されます。今回の一連の大雨だけでも各種の警報・注意報、土砂災害警戒情報、線状降水帯予測情報、顕著な大雨に関する気象情報、氾濫危険情報、自治体による避難指示―― などなど。
これだけ多様な情報が発表されると、「情報の取捨選択が難しい」「どれを気にすればいいのか?」と感じる方もおられると思います。
そこで活用したいのが、今回ご紹介する気象庁の「キキクル」(警報の危険度分布)です。キキクルは昨年の防災だよりでも仕様変更についてお伝えしましたが、改めてのご紹介です。
そもそも、大雨が降ると様々な情報が発表されるのは、大雨によって引き起こる各種災害(土砂災害・浸水・洪水)の警戒のためです。
キキクルは様々な情報を統合し、土砂災害・浸水・洪水のそれぞれの危険度について、地図上でメッシュ状の分布を示してくれる情報になっています。
参考:2022年9月19日4時 台風14号発生時 宮崎県付近の土砂キキクルの画面
(気象庁「過去の主な災害時の情報発表状況」)
メッシュの色と意味、対応する警戒レベル、取るべき行動は以下のようになっています。
黒:災害切迫(警戒レベル5相当)
命の危険 直ちに安全確保!
紫:危険 (警戒レベル4相当)
危険な場所から全員避難
赤:警戒 (警戒レベル3相当)
危険な場所から高齢者等は避難
黄:注意 (警戒レベル2相当)
自らの避難行動を確認
気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」
これらを参考にすることで、
「住んでいるエリアは浸水の危険度が“紫”なので、今のうちに避難が必要そうだ」
「土砂災害警戒区域に家があるので土砂災害危険度が“赤”だ。今後の情報に注意しよう」
というように、避難行動の判断や心構えにつなげることができます。
「大雨降ったら、まずキキクル」
「気になる防災気象情報が出たら、まずキキクル」
このように心がけてもらえると、気象庁や自治体から様々な情報が出ていて混乱しそうなときも、「自分のいるエリアはどうだろう?」と冷静に危険度を知ることができます。
キキクルは、気象庁 防災情報ページのほか、弊社の防災アプリ「PREP」の大雨危険度画面でも確認することができます。
ぜひご活用ください!
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