2月6日に発生したトルコ・シリアの地震災害により、亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
もし日本で同じ規模の地震があったらどうなるのか。
日本で起きた内陸地震として、阪神淡路大震災と比較されることが多いですが、今回の地震は、マグニチュードを単純に比較しても5倍以上、専門家の試算でも10倍から30倍のエネルギーと予測されており、かつてない規模の地震ということが分かります。
今回の地震では、多くの建物が倒壊しています。新しい耐震基準を満たしていない建物を中心に被害にあったとのことでした。
東京都が試算した首都直下地震等による東京の被害想定では、現状の住宅の耐震化率は92%ですが、それでも都内建物のうち、約81,000棟が全壊すると推定されています。
建物の強度が十分な場合も、大きな揺れにより、室内の家具によって危険にさらされる可能性があります。そこで今回は室内の安全の見直し、特に家具の固定方法について紹介します。
リビング・キッチンで気を付けるポイント
①電子レンジは、粘着マットやストラップ式の器具で台に固定する。
台もL型金具で壁に固定する。
②食器棚は、転倒しても避難経路をふさがない置き方をし、壁に固定する。
ガラスには飛散防止フィルムを貼る。
③引き出しは飛び出し防止のためにラッチ錠付きを使う。
④つり戸棚は収納物が飛び出さないよう、扉に開放防止器具を付ける。
⑤冷蔵庫は避難の障害にならない場所に設置し、ベルト式器具などで壁と結ぶ。上に落下しやすい物をのせない。
寝室で気を付けるポイント
①ベッドの脚に粘着マットなどの滑り止めを付ける。
額縁や壁掛け時計などはベッドの近くに取り付けない。
②窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る。
③キャスター付き家具のキャスターをロックして下皿をかませる。
着脱式ベルトで壁につなげる。
④積み重ね式収納ボックス類は上下を連結金具でつなぎ、L型金具で壁に固定する。
上に落下しやすいものをのせない。
⑤タンス・クローゼットは転倒しても避難経路(ドア)をふさがない置き方をする。
L型金具や突っ張り棒で固定し、ストッパーを敷く。
支援をされたい方はこちら
現在、個人からの支援は主に義援金、支援金の形で要請されています。
様々な組織が支援先の情報を提示しています。情報が多く、判断が難しいかもしれませんが、あなたがきっと役に立ててくれるはずと思うところから、無理のない範囲で寄付をしてみてください。
支援先一覧
出典
「首都直下地震等による東京の被害想定(令和4年5月25日公表)」(東京都)https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html
「住宅・建築物の耐震化について」(国土交通省)https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr_000043.html
「Latest Earthquakes」(USGS)
https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/map/ (トップ画像に使用)