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9月17日10時現在、台風14号が日本に接近しています。週末にかけて、九州から近畿、関東へと進む見込みです。
すでに局地的な大雨の影響が出ている地域もあります。最新の情報に注意し、少しでも早めに台風への備えを始めましょう。
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9月、10月は台風が多く発生します。
関東地方にお住まいの方の中には2019年10月の台風19号の印象が強く残る方も多いのではないでしょうか。東海から東北を中心に記録的な大雨や暴風となり、史上最多13都県で大雨特別警報が発表された台風で、前月の台風15号の被害もあり、最大級の警戒が呼びかけられていました。
台風接近のニュースを聞いたらどんな準備をする必要があるのか、今回は過去の台風を思い出しながら考えていきましょう。
台風の大きさ・強さの意味
「大型で非常に強い台風〇号が日本に接近しています」
ニュースでこんな言葉を聞いたことはありませんか。
大型、非常に強いといった表現は、気象庁が台風のおおよその勢力を示す目安として風速をもとに発表しているものです。

台風19号は「大型」の台風で、10月7日、海上で「猛烈な」強さとなり、「非常に強い」から「強い」へと階級上は勢力を弱めながら、日本に接近、上陸しました。体感として怖いと感じるくらい風の強さを感じていた方も多いのではないでしょうか。実際に屋根瓦が飛ばされてしまったり、竜巻のような激しい突風が発生したりと被害も多く出ていました。
風の強さや影響範囲を表す表現にも注意して、最新の情報を確認しましょう。
台風は事前にできることがある
台風19号の後、「避難指示が出たが、逃げるべきか分からなかった」「食料品が売り切れてしまっていた」等の困ったという声があがりました。
そんな困った状況にならないために、事前に準備をしておきましょう。

・ハザードマップを確認して自宅が安全か確認する
もし周辺が浸水したら何メートルの高さまで水が来るのか、土砂災害の恐れがあるかを確認しましょう。どこにどうやって避難するのか、自宅で難を避けることができるのか考えておくと安心です。
・あらかじめ必要な量の食料、日用品と持ち出し品を準備する
台風の発生や接近は数日から1週間前に予測、発表されていることがほとんどです。直前ではなく余裕を持って必要な量の食料品や持ち出し品を準備しましょう。
台風は発生しても、進路がそれたり低気圧に変わったりして、実際に毎年その威力を体験することは少ないかもしれません。
ただし一度台風が来ると大きな被害が出てしまうことがあります。
台風シーズンのこの時期に、あなたが体験した台風の時の「困った」を思い出し、備えるきっかけになれば幸いです。
出典
「暴風による倒木」(災害写真データベース)
「台風の大きさと強さ」(気象庁)https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html
「台風位置表 平成31年/令和元年(2019年)」(気象庁)https://www.data.jma.go.jp/yoho/typhoon/position_table/table2019.html
「避難時に注意すること」(国土交通省 河川局)https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/kisotishiki/hinan.pdf