避難=「避難所生活?」
- アールシーソリューション株式会社
- 2021年3月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年1月24日

令和3年3月11日で、東日本大震災から10年が経ちました。
被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。10年という年月が経った現在も、当時の事を思い返すことも辛く感じている方も多いと思います。しかし、この災害を風化させることなく、後世に伝えるとともに、防災・減災につなげていくことが災害への備えの第一歩になります。
本記事では、当時の状況を振り返るとともに、災害発生時、何から始めれば良いか、どのような避難行動を行うかをご紹介します。
〇避難を始めるにあたって

東日本大震災時、仙台市では発災の翌日に仙台市に住むおよそ100万人のうち、10万強もの人が避難所に集まる事となりました。
しかしその中には、「町内会により避難の呼びかけが行われたため、在宅避難可能な状態であったが避難所へ向かった」という人も含まれていました。
多くの人が避難所に殺到したことにより、避難所運営業務は難航しました。
少しでも多くの人が避難所で適切なフォローを受けられるためには、災害時の避難行動は「避難所へ向かうこと」に限らず、近くの親戚の家に避難をする、在宅避難をする、といった選択肢があることも知っておくことが重要です。
とはいえ、命の危険がある時には思い切って避難所へ向かうことも必要です。
災害発生時には、自治体から発令される避難情報を参考にしましょう。
〇避難所での感染症対策について

また、コロナ禍の現在、安全な避難生活を行うためには、適切な感染症対策を行うことも必要です。
東日本大震災時には、複数の避難所でインフルエンザの感染が拡大してしまったことも報告されています。
<避難所へ向かう前に行うこと>
避難所へ向かう前に、以下の症状がないか確認をしましょう
☑発熱がないか
☑咳が出ていないか
☑体の強いだるさがないか
避難所を運営する側は、感染の疑いのある方のためのスペースを確保しておく必要があります。
<感染症対策のために持っていくもの>
・マスク
・アルコール消毒液
・体温計
<避難所で注意すること>
「3密を避ける」・・換気を心がけ、他人と2メートルほど距離をとり、密接した状態での会話を避ける
「手洗い、消毒の徹底」・・食事の前、トイレの後、ドアノブなど多くの人が触れるものに触れた後など
毎月時期にあった防災コラムを掲載します。
来月は熊本地震に関するコラムを掲載予定です。
「新型コロナと災害 避難はどうする?」(NHK)https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/disaster/
「東日本大震災 避難と避難所から見えるこれからの防災」(SONAE 仙台防災学習研究所)https://www.isad.or.jp/pdf/information_provision/information_provision/h25/higashinihon25_4-3-1c.pdf
「避難者向けの広報貼り紙」(災害写真データベース)