2024年9月19日から9月30日までアンケートを実施して、95名の方にご回答いただきました。
今回は「緊急地震速報の訓練」についてお聞きしました。
ご協力いただき、誠にありがとうございます。
結果をまとめましたので、お知らせします。
1.緊急地震速報の訓練を知っていますか?
緊急地震速報の訓練は、全体の55%の方が「知っている」という結果になりました。
残りの約半数は「聞いたことがあるが、詳細は知らない」や「知らなかった」と回答しており、さらなる広報活動が必要だと考えられます。
2.訓練を見聞きしたことがありますか?
55%が「ある」と回答しており、半数以上が実際に訓練に触れていることが確認されました。
質問1の「緊急地震速報の訓練の認知度」と同じような結果になりましたが、「訓練を見聞きしたことがあるけれど、詳細はよく知らない」という人も一定数いました。
3.どんな媒体で見聞きしましたか?
緊急地震速報の訓練を見聞きした媒体としては、「防災アプリ」が最も多くなりました。
「自治体の防災メールやSNS」や「防災行政無線」など、行政からの発信で訓練を見聞きした人も多いことが分かりました。
【昨年との比較】どんな媒体で見聞きしましたか?
緊急地震速報の訓練は毎年実施されており、昨年は訓練の後にアンケートを取りました。(2023年11月に実施)
その時の結果とも比較をしてみました。
緊急地震速報の訓練を見聞きした媒体として、昨年も今年も、「防災アプリなどの訓練通知」が最も多くなりました。
「自治体の防災メールやSNS」による訓練通知は、昨年と比較して増えています。
自治体の情報を取得できるようにする動きが、より進んでいるようです。
4.緊急地震速報の訓練通知は必要だと思いますか?
訓練通知の必要性を感じている人は、「とても必要だと思う」「ある程度必要だと思う」を合わせると89%と、非常に高い結果となりました。
【昨年との比較】緊急地震速報の訓練通知は必要だと思いますか?
昨年と比べてもほぼ同様の傾向が見られ、緊急地震速報の訓練が必要であると認識されていることが伺えます。
多くの人が訓練を必要と感じている一方、少数ながら「必要だと思わない」と感じる人も存在しています。
昨年の回答では【「また鳴ってるよ」の「慣れ」が一番怖いから】という意見があり、訓練をより効果的に行うためには、実施の頻度が重要な要素の1つであることが分かりました。
5.訓練通知を受信したらどのような行動を取ると思いますか?
最も多かったのは「通知の内容を確認する」であり、次いで「実際に地震が起きた時の行動を考える」が続きました。
「備蓄や防災用品を見直す」「実際に地震が起きた時にする行動を実践する」など、より本腰を入れて取り組むものほど、回答件数が少なくなり、実施のハードルが高く感じられるようです。
【昨年との比較】訓練の緊急地震速報を見聞きして、どんな行動をとりましたか?
実際に昨年、緊急地震速報の訓練を見聞きした人向けに「どんな行動をとったか」をお聞きした結果がこちらです。
最も多かったのは「防災アプリなどを起動して内容を確認した」でした。
また、見聞きしても「何もしなかった」という回答が次に多い結果となりました。
身を守る行動を取ったり、備蓄を見直した方は少なく、実際に行動に移すことへのハードルの高さが感じられる結果となりました。
【POINT】今年の緊急地震速報の訓練
気象庁では毎年2回、緊急地震速報の全国的な訓練を実施しています。
1回目の訓練は主に国の機関や地方公共団体を対象にしたもので、6月頃に行われます。
2回目の訓練はさらに対象を広げたもので、11月5日の「津波防災の日」に合わせて、11月頃に行われます。
直近では【11月5日(火)10時頃】に行われる予定です。
お住まいの自治体の防災行政無線や商業施設などで緊急地震速報が放送されたり、防災アプリで訓練通知が届く場合があります。
さいごに
今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!
今回のアンケートで、皆さんの緊急地震速報の訓練に対する意識が確認できました。
1か月後には訓練の機会があります。
いつ来るか分からない地震に備えて、いざという時、どのような行動を取るべきなのかを確認しておきましょう!
来月も、是非アンケートへのご協力をお願いします!
参考
・気象庁「緊急地震速報の訓練(令和6年11月5日)」
・気象庁「緊急地震速報を活用した訓練について」
・2023年11月の緊急地震速報の訓練についての記事はこちら↓
「【11月のアンケート結果】11/2緊急地震速報訓練:8割が見聞きしたと回答」