シルバーウィーク直前の台風接近 ―― 休暇前に確認したい防災とBCP

週末からシルバーウィークの5連休に入ります。しかし、今年は台風25号が近づいており、長雨が続いた地域では地盤が緩み、通常よりも災害リスクが高まっています。特に、連日の降雨で土壌が水を含んでいたり、河川の水位が高い状態では、台風による雨や風で、土砂災害・内水氾濫・地下施設の浸水などが起きやすくなります。これは、普段の雨とは違う注意が必要な状況です。
防災対策のひとつは自宅や地域での安全を守るための備えです。一方、休暇中に台風が直撃し、従業員の安否確認が必要になるような事態が起きれば、それはBCPの初動そのものです。「休日だから会社は関係ない」というわけにはいかず、むしろ休暇中は連絡が取りづらく、初動が遅れやすいという弱点があります。長雨が続いた地域では、特に次の点に注意してください。
地盤の緩み : 斜面地・擁壁・裏山のある地域は、普段より土砂災害の危険が高い
側溝・排水路の詰まり : 落ち葉や泥が溜まっていると、台風時に一気に溢れます
河川の水位上昇の早さ : 長雨の後は、台風の雨が降り始めてすぐに水位が上がる
道路冠水の頻発 : 長雨で地表に水が残り、台風の強い雨で道路が冠水しやすい
地下・半地下の浸水リスク : 長雨で排水能力が落ちていると、台風で一気に流入する
これらはすべて防災の視点ですが、同時に、企業としては次の点を休暇前に確認しておくことがBCPの観点から重要です。
従業員の安否確認ルールは機能するか
休日中の連絡網は誰が起点になるか
台風で出社できない場合の業務停止の判断はどこで行うか
在宅勤務への切り替えの判断を誰が行うか
拠点が被災した場合の初動対応が共有されているか
何の手も打っていないと、台風が来た瞬間に「何から手をつければよいかわからない」という状況になりやすいものです。だからこそ、休暇に入る前の今、防災とBCPの境界線を意識しておくことが大切だと思います。防災は自分と家族を守るための備え。BCPは会社を守るための備え。どちらも、長雨のあとの台風という条件の悪いタイミングでは、普段以上に重要になります。シルバーウィークを安全に過ごすためにも、そして休暇中の事業中断リスクに備えるためにも、今一度、身の回りと会社の体制を確認しておきたいところです。
※ 本コラムは9月17日8時点の気象情報をもとに執筆しています。台風の進路や雨の予報は今後変わる可能性があります。必要に応じて内容を更新または差し替える場合があります。 画像は公共データ利用規約(第1.0版)に基づき、気象庁「台風情報」(台風25号経路図、2026年9月17日 6:45発表)を加工して作成しました。




