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【3月のアンケート結果】家具の転倒防止対策:6割が一部対策済み


3月の防災アンケートの結果発表記事のタイトル画像

2024年3月29日から4月8日まで「家具の転倒防止対策」についてのアンケートを実施して、65名の方にご回答いただきました。

ご協力いただき、誠にありがとうございます。


結果をまとめましたので、お知らせします。



1.「家具転対策」という言葉を知っていますか?


「家具転対策」という言葉を知っていますか?という質問に対する回答をまとめた円グラフ。「言葉も意味も知っている」という方が8割を占める結果となった。

「家具転対策」という「言葉も意味も知っている」という方が8割を占める結果となりました。


《POINT》「家具転対策」とは

地震発生時、家具類の転倒等により、ケガや火事、避難の障害になる危険があります。

それを防ぐため家具類の転倒・落下・移動等の防止対策を行うことが重要です。

東京消防庁では、家具類の転倒・落下・移動防止対策の略として「家具転対策」という言葉を使って、対策を呼び掛けています。



2.家具類の転倒防止対策はしていますか?


家具類の転倒防止対策はしていますか?という質問に対する回答結果をまとめた円グラフ。「一部の家具類の対策済み」という回答が6割程で最も多くなった。

「一部の家具類は対策済み」という回答が6割で最も多くなりました。

「ほぼ全ての家具類が対策済み」という方も、少ない割合ながら、1割程いました。

一方で、「対策はしていない」という方は3割でした。



3.対策を実施している家具はどれですか?


転倒防止対策を実施している家具はどれですか? という質問の回答結果をまとめた棒グラフ。最も回答数が多かったのは「食器棚」だった。

最も回答数が多かったのは「食器棚」でした。

その次に「テレビ」「本棚」「タンス」などが多く回答されました。

その他では「仏壇」や「鳥かご、水槽」などの様々な回答や、対策のため食器棚など転倒したら困るものは処分した、という意見もありました。



4.対策を実施したキッカケは何ですか?


続いて、家具類の転倒防止対策をしていると回答した方へ、対策を実施したキッカケについてお聞きしました。

転倒防止対策を実施したキッカケは何ですか? という質問に対する回答をまとめた円グラフ。最も回答数が多かったのは「大きな地震の発生をうけて」だった。

最も回答数が多かったのは「大きな地震の発生をうけて」でした。

実際に家具類が転倒したり、その危険を強く感じたりすることが実施の大きなキッカケであることが分かります。

「引っ越し」や「模様替え」などの回答が多くを占めると予想していましたが、3割に留まっていました。



5.対策をいつ頃に実施しましたか?

続いても家具類の転倒防止対策をしていると回答した方への質問で、対策をいつ頃実施したかお聞きしました。

43名の方から回答をいただきました。一部抜粋してご紹介します。


転倒防止対策をいつ頃に実施しましたか?という質問に対する回答の内、数件の回答を抜粋し、年代ごとにまとめた表。

大きな地震をきっかけに実施したという声が多く寄せられました。

一番最近ですと「先月」という回答がありました。能登半島地震などの影響でしょうか。



6.対策を実施していない理由は何ですか?

次に、家具類の転倒防止対策をしていないと回答した方へ、その理由をお聞きしました。


転倒防止対策を実施していない理由は何ですか?という質問に対する回答をまとめた棒グラフ。最も回答数が多かったのは「やろうと思っているが先延ばしになっている」だった。

最も回答数が多かったのは「やろうと思っているが先延ばしになっている」でした。


その他では「賃貸だからできないしさせてもらえない」という意見もありました。

賃貸での家具の転倒防止対策について調べてみても、金具等で壁に家具を固定する方法より、突っ張り棒などの「お部屋を傷つけない方法」が多くヒットします。


一方で東京都港区は区営住宅などの住民に対して、家具転倒防止が目的であれば、ねじ止め器具で壁などに穴を空けた場合に原状回復義務を免除する取り組みをしています。

(事前に申請が必要)


●家具転倒防止器具等助成についてのパンフレット:https://www.city.minato.tokyo.jp/bousai/kateibousai/documents/kaguten.pdf



7.対策していて良かった経験・対策していなくて困った経験はありますか?


家具の転倒等で困った経験・転倒防止対策をやっておいて良かったという経験があれば教えてください。という質問に対する回答をまとめた表。

「その他」で、家具の置く向きによって被害が異なっていたという意見がありました。

建物によって揺れやすい方向があるという話もありますが、家具を「置く向き」の他、寝る場所や出入口付近には家具を置かないなど「置く位置」にも注意しておくことは重要です。


過去に発生した地震では建物に大きな被害が無くても、家具類の転倒などでケガをしたり逃げ遅れたりして被害を受けた事例が多く存在します。

対策には家具の固定以外にも、「重いものを下に収納する」や「倒れても被害が少ないレイアウトにする」など様々な方法があります。

命を守るために、是非できることから取り組んでみてください



【特別企画】3.11の前後で『防災意識』の変化を確認!


東日本大震災から13年を迎えました。


毎年、3月11日の前後は防災に関する特集等が組まれます。

そこでこの防災アンケートでも、2月・3月・4月の3回のアンケートで同じ質問をして、防災意識に変化が現れるのかを調査します。


今月は3月分の結果をご紹介します。

※3ヶ月での変化については、後日、別の記事で結果を発表します。



8.東日本大震災について身近な人と話すことはありますか?


東日本大震災について身近な人と話すことはありますか?という質問に対する回答をまとめた帯グラフ。「たまに話す」という回答が半数以上を占めた。

東日本大震災について、身近な人と「たまに話す」という回答が半数以上を占めました。

3月はメディア等でも、東日本大震災に関するコンテンツを目にする機会が多かったように思います。



9.日頃から避難場所や備蓄品を気にしていますか?


日頃から避難場所や備蓄品を気にしていますか?という質問に対する回答をまとめた帯グラフ。日頃から避難場所や備蓄品を「気にしている」「やや気にしている」という回答が多く、約8割を占めた。

日頃から避難場所や備蓄品を「気にしている」「やや気にしている」という回答が多く、8割を占めています。



10.お住いの地域で大地震が発生する危機感を感じていますか?


お住いの地域で大地震が発生する危機感を感じていますか?という質問に対する回答をまとめた帯グラフ。非常に感じている」「やや感じている」という回答が大部分を占めた。

ここ数か月は、震度4や5弱などの大きな地震が各地で発生していたこともあり、お住いの地域で大地震発生の危機感を「非常に感じている」「やや感じている」という回答が大部分を占める結果となりました。

多くの方が、強い危機感を感じていることが分かりました。



さいごに

今月も、たくさんのご意見をいただきありがとうございました!

次回のアンケートでも、ぜひ皆さまのお声をお聞かせください。



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