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【BCPの基本②】なぜBCPは総務に任されるのか

黒いシャツの女性がオフィスで書類を見て、頭を抱えている。背景に植物や本棚が見える。真剣な表情。

前回はBCPが「防災の延長ではない」という基本的な考え方を整理しました。今回はその続きとして、「なぜBCPは総務が担うことが多いのか」を整理します。


なぜBCPは総務が中心になるのか


「重要事業をよく知らないのに、なぜ総務がBCPを作るのか」


BCPに取り組む総務の多くが、一度は感じる疑問です。

この違和感は、とても自然なものです。

 

実際、経営者も「総務だけでBCPを完成させる」とは考えていません。

重要事業経営が判断し、業務の詳細事業部門が持っています。

 

ではなぜ、総務が中心になるのでしょうか。

理由は、総務が「全社を横断して調整できる唯一に近い部門」だからです。

 

総務は、事業部門・人事・経理・情報システムなど、会社全体と接点を持っています。

特定の事業に偏らないため、部門間の調整役として機能しやすい立場です。


総務を中心に、事業部門、人事、経理、情報システムとつながる図。上部に「総務は全社をつなぐハブ」のテキスト。シンプルなデザイン。

さらに災害時には、安否確認や被害状況の集約など、最初に情報が集まるのも総務です。

そのため、自然と「BCPの中心にいる部門」になっていきます。

 

こうした構造を踏まえると、総務がBCPを担うこと自体は合理的です。


総務は意思決定者ではなく「ハブ」である


ただし重要なのは、総務は意思決定者ではなく、情報を整理し全体をつなぐ役割だということです。

BCPにおける役割分担を示す図。上から「経営」「総務」「各部門(現場)」の順で、各役割の責任がリストで記載。

この前提が曖昧なまま進むと、BCPは一部の担当者だけの作業になってしまいます。

総務がハブとしての役割を全うし、全社的なプロジェクトとして動かすためには、何が必要なのでしょうか。


次回予告

次回は、計画を形だけで終わらせないための「視点の揃え方」について考えます。

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