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5月のアンケートの結果を発表します / PREPユーザーの「線状降水帯」の認知度は78%

2022年5月のアンケート結果


2022年5月20日から6月6日まで、防災意識やアプリの機能についてのアンケートを実施しました。期間中、125名の方にご回答いただきました。誠にありがとうございます。

今回は、6月1日から予測情報の発表が始まった「線状降水帯」について中心に伺いました。

近年何かと話題に上がる「線状降水帯」について、認知度が高まっていることや、水害について危機感を持っている人が多いことが分かりました。





1. 「線状降水帯」という言葉を聞いたことがありましたか?また、どのような現象か知っていましたか?


線状降水帯という言葉を聞いたことがあったかについてのアンケートの結果を表したグラフ。78%の方が聞いたことがあり、気象庁が行った調査より20ポイントほど高い結果となった。

線状降水帯の認知度について、名前、内容ともに知っている方が78%と非常に多い結果でした。気象庁による前年12月の調査と比較すると認知度はかなり高いです。雨の時期が近付いていることや、回答者の関心の高さが反映されていそうです。


線状降水帯についてご存知でない方は、以下のページをご覧ください。



2. 6月1日から線状降水帯の発生を予測する情報が発表されます。知っていましたか?


予測が難しいとされていた線状降水帯ですが、気象庁は6月1日から実験的に予測情報の提供を開始すると発表しました。まずは「九州北部」などの広域を対象に、半日前に情報を発表するとのことです。

このニュースについて知っているか質問しました。


6月1日から線状降水帯の発生を予測する情報が発表されるようになることを知っていたかについてのアンケートの結果を表したグラフ。46%の方が知っていたと回答した。

知っていた方が46%、知らなかった方が54%という結果でした。幸いにも、まだ線状降水帯の予測情報は発表されていないため、知らない方もいらっしゃいました。今後もし実際に発表されたら、認知度もあがってきそうです。



3-1. 「翌日、自宅や勤務先、学校周辺に線状降水帯が発生する」と予報されたら、何か行動を起こすと思いますか?


翌日、自宅や勤務先、学校周辺で線状降水帯が発生すると予報された時、何らかの行動を起こすかについてのアンケートの結果を表したグラフ。65%の方が行動を起こすと答えた。

身近な場所に線状降水帯が発生したら、どう行動するのか聞いてみました。

「何か行動を起こす」と回答された方は65%、「行動しない」と回答された方は10%、「分からない」と回答された方は25%でした。


線状降水帯の知識を持っている方の方が、持っていない方よりも線状降水帯が予報された際に行動を起こす割合が高い。

また、1の「線状降水帯を知っていますか?」という質問と合わせてみると、知っている方のほうが、行動する割合が高いという結果になりました。現象について知識があったり、被害のニュースを目にしている方の方が、より危機意識を持っていると言えそうです。



3-2.3-1の回答の理由を教えて下さい。


「3-1.『翌日、自宅や勤務先、学校周辺に線状降水帯が発生する』と予報されたら、何か行動を起こすと思いますか?」の回答の理由を自由記述で答えていただきました。「はい」の方は理由を書かれた方と、具体的な行動を書かれた方といらっしゃったので、それぞれ集計しました。


線状降水帯が予報された際に行動を起こす方の、行動を起こすと考えた理由は、線状降水帯によって引き起こされる水害をイメージし身の危険を感じているため。

「はい」と答えた方の理由は「線状降水帯が引き起こす水害に危険を感じるため、命を守るため」と回答された方が多かったです。防災をしようと思うときの基本的な気持ちだと思います。もう少し具体的な理由としては、「自宅やよく行く場所が危険な地域にある」や「自身や身近な人が被害にあったことがある」という回答が複数ありました。


線状降水帯が予報された際に起こす具体的な行動は、安全な場所に避難・在宅避難するが最も多かった。

「はい」と答えた方の具体的な行動は「安全な場所に避難・在宅避難する」と「予定を変更する」という回答が多かったです。


線状降水帯が予報された際に行動を起こさない方の理由で最も多いものは、「何をしたらいいのか分からない」だった。

「いいえ」「分からない」と答えた方からは「何をしたらいいのか分からない」や「(安全な場所で生活しているため)行動する必要はない」という声がありました。また、予報通りに線状降水帯が発生するのかどうか、したとしてどんな状況になるのか、実際にその状況になってみないと判断できないという回答もありました。



4. 自宅周辺の地域で大雨が降った場合、自宅や周辺の地域にどんなリスクがあるか知っていますか?


自宅周辺の地域で大雨が降った場合、自宅や周辺の地域にどんなリスクがあるか知っているかについてのアンケートの結果を表したグラフ。知っている方が78%を占めた。

身近な場所の大雨のリスクについて「知っている」という方は78%と非常に多かったです。被害の程度の違いはあれど、雨は全国的に降るため、リスクの想像がしやすいのかもしれません。



5.降水確率が何パーセント以上だと傘を持ち歩きますか?


降水確率が何パーセント以上だと傘を持ち歩くかについてのアンケートの結果を表したグラフ。降水確率が40%、60%以上で持ち歩く方が多い結果となった。

降水確率と傘の持ち歩きについて、聞いてみました。降水確率が40%、60%以上で持つ方が多いようです。100%の方は、実際に降っているときしか持たないということでしょうか。ちなみに、気象庁の降水確率の定義は以下の通りです。


気象庁が発表する降水確率は、指定された時間帯の間に1ミリ以上の降水がある確率です。「東京地方の12時から18時までの降水確率は70%」という予報の場合、東京地方のある地点においては、12時から18時までの間に1ミリ以上の降水がある確率が70%ということになります。降水確率70%という予報が100回発表された場合、その内70回で1ミリ以上の降水があると言い換えることもできます。(気象庁)

少し難しいですが、簡単に言うと「同じ地域で過去に似たような条件の時に、1ミリ以上の雨が降る確率」ということになります。

降水確率何パーセントなら傘を持つべし、という明確な答えはありません。梅雨や夏など天気が変わりやすい時期は、特に慎重に傘の持ち歩きを吟味すると良いと思います。



6-1.前回のアンケートで、「災害に関する案内を希望する」と多くの方に回答いただきました。PREPからどんな案内が来たら嬉しいですか?一番良いと思うものを選んでください。


総合防災アプリ「PREP」から災害に関する案内を希望する場合、どんな内容の案内を希望するかについてのアンケートの結果を表したグラフ。期間中の地震の回数を通知してほしいとのご意見が最も多かった。

期間中の地震の回数のお知らせが46名と一番多い結果になりました。地震への関心が高いユーザーが多いようです。次点で防災の見直しの提案やお知らせの更新情報を選択した方も多くいらっしゃいました。



6-2. 6-1の案内はどれくらいの頻度で受け取りたいと思いますか?


総合防災アプリ「PREP」から災害に関する案内をどのくらいの頻度で受け取りたいかについてのアンケートの結果を表したグラフ。地震の情報、防災用品の期限など、情報によって受け取りたい頻度に差があることが分かった。

案内の種類ごとに、どれくらいの頻度で受け取りたいと思うかをまとめました。地震の回数、お知らせの更新情報、アンケートの開始や結果発表は1か月に1回、防災の見直しの提案や、防災用品の期限のお知らせは半年に1回や3か月に1回という割合が高かったです。

災害の情報やアプリのお知らせ的な情報は1か月程度、防災に関する情報は3か月から半年の間隔、と情報によって受け取りたい頻度に開きがあることが分かりました。



7.以前のアンケートで、「異常気象」について興味があると多くの方に回答いただきました。どんな現象に興味がありますか?


興味がある異常気象についてのアンケートの結果を表したグラフ。集中豪雨の関心が最も高く、次に猛暑、強風、豪雪となった。

なんと回答者の90%以上の方が「集中豪雨」を選択されていました。ここ最近は大気が不安定な日が多く、局地的な大雨も多いため、雨に関心が集まっていると推測されます。また、夏に向けて「暑夏(猛暑)」も多く選択されていました。

一方で同じ夏の気温に関する「冷夏」にはあまり関心が寄せられていませんでした。全国的に記録的な冷夏となったのが、米不足が起きた1993年で、2003年以降全国的な冷夏がないことが影響しているでしょう。今年の6~8月の季節予報を見ても、気温は平年並みか高い確率が高いと発表されています。(2022年5月24日14時発表 3か月予報より)



今回もアンケートにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

次回のアンケートも、PREPアプリのお知らせからぜひご参加をお願いします。

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