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忘れがちな防災用品

防災用品についての写真。リュックサック、水、軍手、懐中電灯が写っている。


先月、3月16日23:34、23:36に最大震度6強を観測する地震が福島県沖で発生しました。このたびの地震で被災された皆様ならびにご家族の皆様には心よりお見舞い申し上げます。


今回の地震は、断水、停電など被害範囲が大きい地震でした。連日ニュースで伝えられる情報から、被害がなかった地域の方も水の用意や停電時の備えへの関心が高まった方も多いでしょう。そんな関心が高い状態でも、ついつい忘れてしまいがちなものがあります。それは負傷した際に使う手当用品です。



地震による負傷


過去10年で人的被害が100名以上の地震をまとめた図。5件の地震について記載されている。

激しい揺れが起きると、建物の損壊や家具類の転倒・落下により打撲、骨折などのケガをしたり、避難時に立っていられず転倒してしまう、ということがあります。3月16日夜の地震の人的被害は244名でした。負傷者として数えられるのは医者の治療を受けた、あるいは受ける必要があると見込まれる人の数です。実際には軽いケガをした方は数字以上に多いでしょう。


屋内にいる時に地震が発生した場合の、被害の様子を表した図。冷蔵庫や食器棚は倒れて物が飛散し、親子が机の下に入って身を守っている。

避難訓練中や、防災用品を用意しているときは、自分が怪我をするかもしれない、ということは想像しづらいです。特に震度6弱以上の地震では固定していない家具のほどんどが移動し、倒れるものが多くなります。ケガをした時に備えて手当用品が用意できているか、チェックしてみましょう。



ケガに備えて何を用意すればいい?


ケガをした場合に応急処置に必要となる物を示した図。包帯や絆創膏、三角巾のほか、マスクや手袋、消毒液など。

まずは家具の固定や配置を見直しましょう。そして万が一けがをしてしまった時のために、以下のものを用意しておくと安心です。


  • 消毒液

  • 滅菌ガーゼ

  • 絆創膏

  • 包帯

  • 三角巾(大きな布)


切り傷、捻挫、骨折などの応急手当ができるよう、合わせて使い方も学んでおきましょう。



出典

福島県沖を震源とする地震に係る被害状況等について(内閣府)


日本付近で発生した主な被害地震(気象庁)


震度について(気象庁)


特集 災害の備え、何をしていますか(内閣府)

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