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展示会レポート

危機管理産業展2023について

本ページでは、危機管理産業展2023に出展されていた製品の一部やBCP、防災用品の最新動向などについてご紹介いたします。

危機管理産業展2023の概要

危機管理産業展2023は2023年10月11日から13日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました。本展示会は防災・減災分野、BCP・事業リスク対策分野、セキュリティ分野の3つを主軸に、300社が出展しました。出展商品は多岐にわたり、非常食やポータブル蓄電池といった個人向けのものから、AI画像解析を用いた監視システムや車載型の発電機といった企業向けのものまで、様々な製品が出展されました。

最新製品の一部をご紹介

東電タウンプランニングは、電柱を活用した浸水検知システム、ウォタピを出展していました。

本サービスは円柱状の小型のセンサと通信装置を電柱に取り付けることで、センサが浸水しているかどうかをリアルタイムに確認できるというものです。これまで道路の冠水は検知が難しく、道路の付近に設置されることが多い電柱を活用することで検知を可能にしました。配電事業を行っており数多くの電柱を管理されていることから、「多くの電柱を管理している我々にしかできないサービス」とのご説明をいただきました。

東電タウンプランニング 展示ブース

本田技研工業は、電気自動車とPower Exporterと呼ばれる持ち運び可能な外部給電器を出展していました。Power Exporterを電気自動車やプラグインハイブリッド車などに接続することでクルマから電気を取り出し、様々な電化製品に電気を供給することができます。災害時の非常用電源などとしてクルマを用いることで、クルマに「走る電源」という新しい価値が見出されていました。

BCP・事業リスク対策分野の出展製品の傾向

BCP・事業リスク対策分野には42社が出展しました。BCP対策として、非常時の通信を確保するための通信システムや大型の発電機、蓄電池が多く出展されていました。通信システムの多くは基地局を介して通信を行うタイプで、衛星電話はとても少ない印象でした。通信システム製品を出展されている方にお話を伺ったところ、

衛星電話は費用が高く操作も難しいことから、衛星電話よりも安く、普段使っているスマートフォンと同様に扱えるタイプの商品が主流になってきているとのことでした。

危機管理産業展2023で出展されていたIT製品

ブイキューブはV-CUBE Boardを展示していました。この商品はタッチパネルを備えたテーブル型の大型液晶ディスプレイで、複数の画像、地図、動画などを同時に表示できます。様々な情報を複数人で参照しながら会議を行えるため、災害の対応を行う際に適しているとして、全国各地の市町村で導入実績があります。

 

防災チャットボットSOCDA(ソクダ) と呼ばれるサービスも展示されていました。このシステムは防災科学技術研究所、ウェザーニューズ、情報通信研究機構が共同で開発したもので、AIを備えたチャットボットが被災者とLINE上で対話を行い、被災情報の収集・分析や避難支援を行うというものです。収集した情報はAIで自動的に集約し、被災状況は地図上で可視化できます。

情報通信研究機構 展示ブース

BCPをITで解決する製品のご紹介

BCPをITで解決する製品は、弊社を含め3点が出展されていました。

 

インフォコムは、災害発生時の情報収集に重点を置いた事業継続を支援するITサービスを出展していました。緊急連絡や安否確認を行うシステムであるEmergency Call、情報を共有するポータルシステムであるBCPortal、SNSから世界中の危機管理情報を収集可能なSpectee、これら3つのサービスを組み合わせることで情報収集と共有、そして事業継続の判断を​行えます。

インフォコム 展示ブース

トキコシステムソリューションズは、新製品のToXCloud(トックスクラウド)を出展していました。ToXCloudは燃料管理サービスで、タンク内に貯蔵されている燃料の残量や出荷データをクラウドを用いて一元管理することができます。タンク内の在庫をリアルタイムで把握できるため在庫切れを防止することが可能になり、入出庫情報も電子データで管理できるため業務の効率化が期待できます。また燃料の漏洩が発生した際に迅速に対応を行えるようにする機能の開発を進め、BCP対策​のサポートも行っていくとのことでした。

トキコシステムソリューションズ 展示ブース

アールシーソリューションはBCP-PREPを展示しました。本サービスはまずBCP(事業継続計画)をシステムに登録していただきます。このシステムにはWEBやアプリからすぐにアクセスすることができるため、平常時には平易に見直しが行えます。緊急事態発生時には従業員様の安否確認や事業の進捗・復旧状況の確認機能などを用いて、経営判断や対策の指示をサポートいたします。​本サービスは拠点ごと、部署ごとのBCP作成が可能であり​、またリソースの状況や業務の進捗状況を視覚的に分かりやすく表示できます。

アールシーソリューション 展示ブース

以上3つのサービスの比較表を作成しました。

BCPサービス比較表

今後の展望

BCP・事業リスク対策の分野では42社が出展されており、緊急時の電源・通信を確保する製品が多く出展されていました。一方で弊社が出展したようなBCPの運用を支援するサービスは他に2社でした。
2024年4月から介護施設におけるBCPの策定が義務化されるため、BCPの策定や運用を支援するサービスは今後より求められるのではないかと考えられます。

弊社の展示会報告

弊社の展示内容や、社員が担当いたしましたセミナーについて報告書を作成いたしました。

是非ご覧ください。

危機管理産業展(RISCON)2023に参加しました(クリックすると開きます)

展示会情報

​展示会名:危機管理産業展2023

会場:東京ビッグサイト

来場者数

1日目:  4,344人

2日目:  4,678人

3日目:  5,749人

合計  :14,771人

ギャラリー

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